夢の中のあなた

暗いカウンターのバーにワープさんが座っていた。ウイスキーの入ったグラスを口に運びながら、隣に座った私の顔を見てはニヤニヤ笑っていた。

終始言葉を交わすことなく、目が覚めた。

 

ワープさんとはファミレスか居酒屋、久美子ベンチでしか飲んだことはない。

けど、4席くらいの薄暗いカウンターに座り、丸い氷の入ったグラスを持っていた。

いつも瓶ビールを飲んでる人だったのに、偉くおしゃれになったなと思うけど、これが私が美化した彼なんだろう。

一年ぶり?数ヶ月ぶり?に夢に現れたワープさんはとてもかっこいい男になっていた。

個人的にはアニメや山田尚子女史の話…etcをゲラゲラ笑いながら喋っているのがワープさん。あんな美化した姿は違和感しかない。

だが、夢の姿を思い出して気づいた。

私はワープさんの声色を忘れたのである。

ワープさんと話した事とか表情なんかは覚えている。

けど、彼の声を私は思い出せない。

だかこそ、何も喋らず目線で語りかけていたのだろう。

ごめんね、ワープさん。薄情なやつで。

そのうち、ワープさんの顔のパーツまで忘れてもっとイケメンになるかも知れない。

気がついたら、ドウェイン・ジョンソンになっているかも知れない。

それだけは嫌だなー。

今日はアニメトロの動画でも見てワープさんの顔をインプットしようと思う。

遊びにおいでよってお呼ばれなら、また墓に行きます。

わざわざ、夢に来てくれてありがとうございました。

 

追伸。

それにしてもバーのBGMが死刑台のメロディのHere's to youだったのはちょっとかっこよすぎな気がしました笑

 

https://youtu.be/Z8mHRuaU13E?feature=shared